視線の先に
サルたちが熱い視線を送る先には
生まれたてほやほやの赤ん坊が。
さまざまな締め切りがひと段落ついたので、1か月半ぶりにフィールドに行ってきた。ただいま出産ラッシュのようで、運よく当日に生まれた子ザルを観察することができた。母ザルの足が血に濡れていて、へその緒もまだ乾いていなかったので、本当に先ほど生まれたようだ。
メスのサルの中には他人の子ザルに興味津々なヒトも多い。
彼女の視線の先にも
生後1週間くらいの子ザル連れが2組。
子ザルをガン見しているこの彼女は、普段は集団の周辺をうろうろしているようで、観察中にあまり見かけない。が、出産シーズンになると子ザルの近くに来て落ち着きなさそうにしているのをよく見かける。そして、子ザル連れの母ザルに近づこうとしては威嚇をされている。この写真の後も、奥の母ザルに思いきりはたかれていた。予想通りに行動したので思わず笑ってしまった。
個々のサルの行動パターンが変わっていなくて、「お前は相変わらずだなー」と何度も思った一日だった。
奇跡の一枚。母子そろってのキメ顔。