朝活のすすめ
先月末、学会で一週間ほど横浜に滞在した。
学会会場はみなとみらい地区。みらい感ある。
このみらい感ある会場から(がんばれば)徒歩範囲に動物園があるとのことなので、午前中のプログラムが空いた日を狙って言ってきた。
野毛山動物園。たどりつくまでに野毛坂とか紅葉坂とか風流な名前の坂が多かったのだけど、けっこうきつかった。
おさんぽ感覚で一周できるコンパクトな園だった。とはいえ展示が充実していて、いろいろな動物が間近で観察できた。
キツネザルの音声は初めて聞いた。
アカエリマキキツネザルの鳴き声 https://t.co/N7pUmOD3p4
— りこかつの (@katsuno_san) 2016年8月3日
ニューカレドニアの固有種であるカグ―という鳥は、日本ではここでしか見られないらしい。朝だからか結構活発に動いていた。くちばしの付け根に立派な感覚毛があるなあと思っていたら、地面をつっついて採餌しているような動作をしていた。なるほど。
— りこかつの (@katsuno_san) 2016年7月27日
1時間ほどで帰るつもりが思った以上の充実ぶりに2時間くらい滞在した。よい朝活だった。
園内にあったミスト。いいセンスしてる。
今年生まれの子の顔を覚えるためのログ
どうせすぐに顔つきが変わるから無駄だと思うけど、まとめる。
Kusha'02'16。この家系は目の周りがETっぽいイメージがある。
Cooper'01'16。今年最初に生まれたのでけっこうしっかりした足取り。この家系の子は欧米系の顔立ちに見える。(主観)
Kusha'04'16。母ザルは脱腸してるので見分けやすい。まだあんまり顔をしっかり観察してない。けど唯一のメス。
Chonpe'95'16(ペコ'16)。こっちもあんまり観察できてない上におでこしか撮れなかった。
識別をするとき、観察開始当初は耳の形などのパーツに注意が向きがちだったが、最近は自然と全体の顔立ちなどの印象で覚えるようになった気がする。これから観察を始めようとしてる研究室の学生に、どんな風にサルの顔をとらえてるのか聞いてみるのはおもしろいかもしれない。
若いサルを中心に観察したけど、ばあさま方も元気にしてた。みなさま暑さに負けず健やかに過ごされますよう。
動物園実習に行ってきました
先日、研究室の新入生にくっついて動物園実習に行ってきた。
京都市動物園を訪れるのは数年ぶりだったので、リニューアルしたゴリラ舎やゾウ舎に驚かされた。こんな広々としてたっけ。
ラオスからやってきたアジアゾウたち。多くのバリエーションのゾウの鳴き声を短時間で観察できた。
ゴリラは高いところで採食してた。ゴリラのお尻がよく見える。
実習では行動観察の訓練のため、各自で対象動物を決めて30分間の観察を行ってもらった。
9人の新入生が選んだ動物は、テナガザル、マンドリル、エミュー、ワオキツネザル、ゾウ、ゾウ、フンボルトペンギン、ハイラックス、そしてバク。
メジャーな動物から渋いチョイスまで、ほどよくばらついた。
30分ほとんど寝ていたという報告もあれば、なかなか興味深いテーマにいたりそうな行動があったとの声もあった。
みんなそれぞれに学んだことはあるようで、レポートが楽しみだ。
実はわたしはかなりのペンギン大好きマンである。ペンギンの観察をしていた新入生は、見た目がかわいらしいから好き、というライトなペンギン好きのようだが、この機会にペンギン沼にはまってくれたらうれしい。
レポート作成のときに参考文献に困ったらペンギン大百科を渡そうと思う。ドン引きされるかもしれないけど。
サヨナラダケガ人生ダ
この3月に卒業し、別の大学院に進学した後輩がさっそく研究室を訪ねてきた。
新しい環境でいろいろ考えることもあったみたいだが、いっそう目を輝かせて研究の話をしてくれた。
3月は見送る側だったので少し感傷的になったが、違う時間を積み重ねて再会するというのもまたよろこばしからずや。
新年度に関係ないフィールドワーク報告
別府駅からバスで約15分。
バスを降りるとたかもんが迎えてくれる。空港にもたかもんのグッズが置いてあった。
高崎山では2つの集団が交代で餌場にあらわれる。
サルの頭数は合わせて1500頭以上。普段観察している集団の約10倍の数である。
サルがみっちり。ひょっとすると淡路島と同じくらいの密度かも。
ここからは感想。それなりにケンカは起こっていたし、緊張緩和のシグナルも「起こりそうだな」と思う場面ではきっちり生じていた。それを差し引いても、ここまで密集していたことには驚いた。このような状況下でサルが相手との間でどのように折り合いをつけているのか、とても興味がある。
実質的な変化はないようなものだが、4月から学生ではなく研究員になった。これからは積極的に研究分野のアピール記事を書いていこうと思う。
申年備忘録
来年は申年ということもあり、サル関連企画・グッズが盛り上がっている。
まずは企画展。
お隣のみんぱくでも。
京博とみんぱくは阪大はキャンパスメンバーズなはず。学生は無料。
ちょっと遠いけど広島の安佐動物園でも企画展が。
サル商品も続々登場している。
まだHPには出てないけど干支タンブラーがでるはず。
ほかにもいろいろある気がするので思い出したらまとめることにする。
鳥獣戯画ガシャポンにサルは入れてもらえなかった模様。残念。買うけど。
追記 2015/12/28
サルタンブラー(保温タイプ)購入。ショートまで入ります。
その場でドリンク入れてもらおうとしたらサルのタグを店員さんに捨てられそうになり、あわてて「そっそのタグみたいなやつももらえますか!?」ってお願いした。
視線の先に
サルたちが熱い視線を送る先には
生まれたてほやほやの赤ん坊が。
さまざまな締め切りがひと段落ついたので、1か月半ぶりにフィールドに行ってきた。ただいま出産ラッシュのようで、運よく当日に生まれた子ザルを観察することができた。母ザルの足が血に濡れていて、へその緒もまだ乾いていなかったので、本当に先ほど生まれたようだ。
メスのサルの中には他人の子ザルに興味津々なヒトも多い。
彼女の視線の先にも
生後1週間くらいの子ザル連れが2組。
子ザルをガン見しているこの彼女は、普段は集団の周辺をうろうろしているようで、観察中にあまり見かけない。が、出産シーズンになると子ザルの近くに来て落ち着きなさそうにしているのをよく見かける。そして、子ザル連れの母ザルに近づこうとしては威嚇をされている。この写真の後も、奥の母ザルに思いきりはたかれていた。予想通りに行動したので思わず笑ってしまった。
個々のサルの行動パターンが変わっていなくて、「お前は相変わらずだなー」と何度も思った一日だった。
奇跡の一枚。母子そろってのキメ顔。