たまには充実した生活を垣間見せる
秋といえば、の
キノコ狩りにいってきました!
同じサル研究をしているご縁で、とある研究室の行事にお邪魔させていただきました。
キノコ名人に率いられて山の中に入り、いろいろな方向に分かれて各自で探し、集めたら名人による仕分けの上、鍋にしていただこうという寸法です。
張り切って探したものの、私はコンビニの袋1つ分ほどしかとれませんでした。
(最近こそ急に冷え込みましたが)今年はぬくいからキノコまだ生えてないんやろなー と思っていました。
が、別の方から帰ってきたひとびとは、スーパーの袋いっぱいくらい収集してきていました。
私は沼にトレッキングシューズがはまって泥んこになるまで頑張りましたが、完全に探すところを間違えたみたいです。湿ってればいいってもんじゃないんですね。
今回のスペシャル食材は猪肉です。
野趣あふれる感じでした。うんまい。
※キノコ狩りはベテランのキノコ名人の監修のもと行いましょう!
昨日の敵は今日の友
先日この集団でαオスが交代しました。
見慣れない表現かもしれませんが、α(アルファ)とは順位が1番上ということです。
つまりボスざるなんじゃないの、と思われるかもしれませんが、別にリーダーの仕事をしているわけではないので、ボスざるという呼び方はあまりしません。第1位とかαオスと呼んでいます。
その元αオスがこちら。
新αはこちら。
手前が新、奥が元です。
ニホンザルのオスは順位を常に争ってケンカをしているわけではありません。
しかし今回はオス同士で大きなケンカが起こり、順位が変動しました。
新αは普段大人しいという印象だったので、驚きました。
ケンカの後に元αのそばにわざわざ寄って行って、劣位を示す表情をした元αをその場から退かしたときは、「お前にも上昇志向があったのかよ!」とつっこみを入れてしまいました。
後日、元αが順位が下のオスとケンカしたときには、新αが元αの味方をして、一緒にほかのオスに攻撃をしていました。
こういう、オス達が連合する相手を状況によって変えるという話は本などで読んだことはあったのですが、身近なところで起こるとは。
なかなか貴重な場面に出会えました。
(なぜそれをデータとしてとらなかったのかというご批判は勘弁してください…)
だらだらと雑記
じーさまが帰ってきてました(前回の記事を参照)。
実は報告が遅くなっただけで、失踪していたのは4日ほどでした。
まったく人騒がせな!
生きててよかった!ありがとう!
ブログを放置していた間なにをしていたかと申しますと、学会をはしごしていました。
こちらでの研究を発表したり他の方の発表を聞いて勉強したりしておりました。
学会は同じ分野の研究者や、そうでないけど年が近い学生とお知り合いになれる場でもあります。
モチベーションがあがりました。
今月からはそれをきちんとエネルギーにしたいです。しよう。
先日台風が猛威をふるった嵐山ですが、最も被害が大きかったエリアも今月中旬には営業再開されるようです。
気候のほうも日差しはきついですが、そろそろよい風を感じるようにもなりました。
アイスとか食べながら散策したいなあ。
いつでも探しているよ
どっかに君の姿を
観察集団の第2位オス(クビカシゲ)がこの3日ほど姿を見せません。
どうやらケンカをしてケガをして山に戻ってしまったきりのようです。
お気づきかもしれませんが、サムネにこのおさるの写真を使ってしまうほどお気に入りのサルなので、なかなかに打撃を受けております。
32歳とニホンザルのオスとしては超高齢なので、いついなくなってもおかしくないなーとは思っていました。が、まさかこんな形になろうとは。
こんなことになるなら毛がわり途中の禿散らかした顔ではなく、もっと男前なところを写真に残してやればよかったと後悔が尽きません。
まあまだ死んだと決まったわけではないので、ひょっこり出てきてくれることを待つことにいたします。
あ、ビデオカメラは復活しました。
セプテンバーさん
はい、9月3日です。
ここ2週間ほど、観察に行くたびに3時ごろにスコールにあう、という湿気た日々が続いています。フィールドノートがしなしなです。
今日ついにビデオカメラの液晶がお逝きになりました。
むしろ今までよくスコールの中で耐えてくれた。
ビデオカメラは5年から10年くらいが買い替えどきというように聞いたことがあります。が、このカメラはまだ2年半も使ってません。よっぽど扱いが悪かったのですね。すみません。
録画時間600時間、と考えてみると、一般家庭の5年分を軽く超えてるか。
まだ諦めきれないので、クーラーの効いた研究室で陰干しにしてます。
早くからっと秋晴れになってほしいものです。
きのこたけのこ戦争
暑くてじめじめした日が続いているためか、フィールドワーク先の山はきのこ派に侵略されております。
白いのは全部きのこ。
びっちりきのこ。
写真ではわかりにくいのですが、山肌に手のひら弱の生白いきのこがわらわらしていてなかなか不気味な光景です。
ニホンザルは種類によってはきのこも食べますが、今大発生しているものはあまりお気に召さなかったみたいです。食べられた形跡があまりありません。
未知のきのこに果敢に挑む子ザル。こちらのきのこはいい匂いがしたもののかたそうでした。
白いきのこのほうも、摘んでは割いてにおいをかいでーということを繰り返していました。が、口に運んでもほとんど口から出していました。
食べられなさそう、とわかっていても諦められない悲しさが伝わってきます。
あんまりいい加減なことばっかり書いていると怒られそうなので、先日セミナーで聞いたお話をば。
キノコを食べる前に、割いてにおいをかいでーというのは「検査行動」で、ある程度は予備知識で食べられるかどうか判断して、ある程度は食べてみて毒かどうか判断しているのではないか、とのことです。
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/research/meetings/2013/20130608/abstract.html
わたしはたけのこ派です。